OTOFLUSH(オトフラッシュ)新発売!

マラセブ®シリーズでおなじみのDermcare社(オーストラリア)が新たに開発した新しい耳洗浄剤を、いよいよ日本でも取り扱い開始いたしました。

  • 汚れや微生物をフラッシュし、バイオフィルムを弱体化させます。前洗浄に用いることで、局所抗菌薬が薬効を発揮しやすい耳道内環境に整えます。
  • 洗浄後15秒で、点耳抗菌薬の投与が可能です。
  • 洗浄成分が外耳道内の浸出物、堆積物を洗い流し、微生物が増殖しやすい環境要因を取り除きます。
  • 無香料、無着色、中性、ノンアルコール処方の低刺激性です。
  • メインテナンスを目的とした家庭での使用にも安心してお使いいただけます。

配合成分

PHMB
(ポリヘキサメチレンビグアナイド)
ビグアナイド系化合物として、クロルヘキシジン(ビスビグアナイド)と同時期に発見、開発されました。化粧品やコンタクトレンズの保存液、その他幅広く防腐剤として各国で使用されています。低刺激で、宿主細胞毒性に乏しく、今後獣医領域での活用が期待されています1)
Tris(トリス)-EDTA EDTAは、微生物の細胞壁、バイオフィルムの構造維持に必須の二価金属イオンを不活化 (キレート捕集)します。Tris(トリス、トロメタミン)は緩衝剤として、EDTAのキレート錯化能に至適なpHに液性を保ちます。
コカミドプロピルベタイン 皮膚や粘膜に対して刺激性が低く、安全性が高い洗浄成分(両性界面活性剤)です。
メチルパラベン・プロピルパラベン 安定化、防腐、保存目的に配合されています。複数種類を併用する相乗効果により低用量の配合に留めています。

1) Aisa J, Parlier M. Local wound management: A review of modern techniques and products. Vet Dermatol. 2022; 33: 463–478. https://doi.org/10.1111/vde.13104

使用方法

  1. 本品先端のキャップを取り外し、外耳道にあふれるくらい注入してください。

  2. 耳根部をゆっくりとやさしくマッサージします。

  3. 頭を振らせて液を排出させてください。お風呂場など、汚れが飛び散っても気にならない場所でおこなってください。

  4.  耳の周りや入口に残った洗浄液や汚れを、脱脂綿などを使って耳を傷つけないようやさしく拭き取ります。外耳道を傷つけるおそれがあるため、無理に奥まで拭かないでください。

  5.  点耳薬を投与する場合は、本剤排出後15秒程度経過してから使用してください。

使用頻度の目安

外耳炎治療の際の点耳薬投与前に都度ご使用ください(1日2回まで、最長7日間)。耳道内の定期メインテナンスを目的とする場合は週に1回を目安にご使用ください。

注意事項

  • 本品は犬専用の耳洗浄剤です。PHMB(ビグアナイド系防腐成分)を0.1%含有します。猫やその他の動物には安全性が確認されていないため使用しないでください。
  • クロルヘキシジン等のビグアナイド系製剤に対する過敏症の既往歴のある動物や飼い主様は十分に注意してご使用ください。
  • ラベル記載の「使用上の注意」をよく読んでからお使いください。

犬の外耳炎における二次感染(参考)

垂れ耳や高温多湿環境といった素因に、アレルギーや外部寄生虫などの主因が重なり外耳炎になると、耳道狭窄、耳道内の分泌亢進などの構造、環境変化により耳道内に微生物が発育しやすくなり、二次的に過増殖して増悪、慢性化、難治化すると考えられています。また微生物は増殖の過程でバイオフィルムと呼ばれる微生物共同体を形成し、その中で棲息することで免疫や抗菌薬への耐性を持ち、感染管理が困難になる場合もあります。主因の対策及び治療、ステロイド剤等による炎症への対応から、耳道洗浄による清潔化、バイオフィルム対策を含めた二次感染への対応、寛解後のメインテナンス策を含めた総合的なアプローチでの取り組みが必要と考えられます。



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